ともに暮らす 、まちを編む ─ 瀬戸内の小さなまち宇多津で、まちの未来を紡いでいます
OUR STORY
このまちのことと、私たち
●宇多津町について
香川県宇多津町は、瀬戸大橋のふもとに位置し、小さな町です。
面積は約8平方キロ、人口は約1万9千人。県内で最も面積が小さく、人口密度が高い場所で、北部、中心部、南部のそれぞれが地域的な特性を有しています。中心部は、南の青ノ山の山裾に神社・仏閣が並び、町家の残る趣のある住宅街(愛称:古街こまち)の中央に遍路道・高松~丸亀街道が通っています。
一方、北部の塩田跡地は、瀬戸大橋の開通に合わせて再整備され、商業施設や住宅、マンションが並ぶ新しい街。南部は飯野山を背景に緑豊かな田園地帯が拡がっています。
●宇多津古街について
東西南北の約1k㎡の旧市街地で、中世には港町として栄え、人の往来も盛んだった場所。往時には、寺社は30カ寺もあったと言われています。近世には松平藩の米蔵が設置され、問屋街が整備、現在の古街の形が形成されました。
現在も、第78番札所郷照寺をはじめ一社九ヵ寺が山沿いに建ち並び、お遍路道の旧街道が街の中心を通っています。町家が残る趣のある住宅街で、街中に多くの小さな社(やしろ)や祠があり、寺院と町の暮らしとを繋ぎとめていたことを窺うことができます。
●私たちの想うこと
近年、町並みや田園風景も少しずつ様変わりしてきました。街角から町家の姿も消え、これからの100年を考えた時、ここに残された町家や祠をヒントに、新たにコミュニティを継ぎ直して行く必要があると感じています。ここに住む者、関係する者、寺社、町家、食べるところに、泊まるところ…、今ある資源を活かして次代にしなやかなコミュニティと瀬戸内の穏やかな環境で育まれた精神、美しい景色や環境を紡ぎなおそうとしています。

私たちは、まちのTAG boat
宇多津に伝わる小烏伝説。
小さき者だからできること、小さい者のためにできることを実践します。

「co-」○○とともに
私たちは、海とともに、寺とともに、田園や他の都市とともに歴史と調和し、まちを築きあげてきました。また、お遍路さんは同行二人で通りを歩いてゆきます。互いに補いあ い、和をなす、開かれた港町精神を受け継ぎます。

「講」から学ぶ、仕組みづくり
庚申講や頼母子講など、コミュニティサロンや地域で家屋や資源を保全する仕組みがありました。コミュニティが続くことをベースとして、経済循環、資源循環する現代版の講の仕組みを研究、試行します。